小林 弘人 [Hiroto Kobayashi]

経営学部 ITソリューション学科 専任教授

株式会社インフォバーン ファウンダー/代表取締役CVO。
「ワイアード」「ギズモード・ジャパン」など、紙とウェブの両分野で多くの媒体を創刊。1998年にデジタル・エージェンシー企業・株式会社インフォバーンを創立。企業メディアの立ち上げから運営とコンテンツ・マーケティング、オープン・イノベーションを支援。
日本初のブログ出版や、Amazonへのオーディオブック販売など、常に新たなサービスを展開。
3Dセンシング技術を核にしたシステムの研究・開発、またベルリンのアート&テクノロジーカンファレンスTOAの日本パートナーとして、日独企業の橋渡しや双方の海外進出支援を行う。
2018年8月より広島県のAI/IoT実証プラットフォーム事業「ひろしまサンドボックス」審査員に就任
2017年12月 Israeli Blockchain Associationのアドバイザーに就任

主な著書/『メディア化する企業はなぜ強いのか?』(技術評論社)『ウェブとはすなわち現実世界の未来図である』(PHP新書)。主な監修・解説/『フリー』『シェア』『パブリック』(NHK出版)、『インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』(晶文社)ほか

所属学科ITソリューション
職位教授
研究分野情報学
研究内容のキーワードメディア情報学・データベース
教育方法の実践例・2010年2月~7月 東京大学情報学環教育部 「メディア産業論」) 旧来メディア産業のビジネスモデルから、最新のウェブメディアにおけるビジネスモデルまで国内外の事例を基に解説説し、生徒たちに分析手法を教え、実施させた。さらに、事業経営者を授業に招きインタビュー形式にてビジネスモデルを解説。後日、生徒たちが各企業に取材。業界の識者を招き、グループ講評と併せ、ウェブ産業と社会の関係性、事業継続性や様々なビジネスモデル知り、総合的なる能力の向上を図った。
・2010年6月 法政大学 大学院「フリーミアムを活用したデジタル・マーケティング論」 最新のインターネット経済理論を解説し、そのビジネスにおける応用および、メカニズムについて講義。社会的な変化におけるメディア産業の変遷について知識を深めることを図る。
・2010年10月 上智大学新聞学科「ソーシャルメディア時代のコミュニケーション論」 ウェブにおけるメディア企業の考え方や取り組み、また最新ツール、サービスを活用した人々の情報の取得方法の変化とジャーナリズムの課題等を解説。実際のサービスなどを網羅し、社会とソーシャルメディアについての知見を深めることを図る。
・2009年~2010年 中央大学法学部/京都精華大学大学院/大正大学/慶応大学SFC/慶應大学社会人丸の内キャンパス/デジタルハリウッド大学院 ほか 「新世紀メディア論」 授業やワークショップを通じて、ウェブの変遷、そして現在の最新ウェブと社会の関係性について解説し、常に変化し続ける技術的トレンドと思想やコミュニケーションについて知識を深める。また、実践的にどのようなメディアビジネスであれば社会的な意義をもちつつ、ビジネスも成功させられるか討議させ、グループワークを通じて知識と洞察力の飛躍的向上を図る。
作成教材・「フリーミアムモデル」/「新世紀メディア論」/「メディア化戦略」 等 多数の資料をスライドおよび配布しながら授業。基礎編から、応用まで含めて潮流が把握できる内容となっていて、テキスト以外にもサイトURLおよび動画等を駆使。
・『フリー』(NHK出版)『誰でもメディア宣言』(日経BP社)、『Twitterの衝撃』(日経BP)
ウェブの最新トレンドを概説。多角的かつ豊富な資料や事例をもとに常に変化していくインターネットで普遍となる考え方やビジネスモデル等の理解を促進させる。
・『メディア化する企業はなぜ強いのか?』(技術評論社) 企業が、かつての出版社や放送局のようにメディア化し、自社の伝えたいことをコンテンツ化して発信し、メディア化戦略でユーザーとの信頼を築き、絆を深め、社会に接続された企業”となるための、宣伝・広告を超えた第三の戦略を解説。
教育上の評価情報東京大学大学院情報学環の授業では大学側の想定を上回る受講生がいたため、教室を大講義室へと変更(全60余名以上)。生徒満足度は極めて高いとの講評をもらう。
実務特記事項(教育)
その他(教育)
資格免許情報
特許
実務特記事項(職務)1994年~現在 インターネットが商用接続された1994年より、米国で刊行された初のインターネット総合情報誌『WIRED』の日本版を創刊し、98年の休刊まで編集長を務める。日本でのインターネットユーザーが3万8千人の頃より、ウェブと社会の関係、そして多岐に渡るウェブビジネスを啓蒙。自身もスティーブ・ジョブズ(アップル社)、ビル・ゲイツ(元マイクロソフト社)、マイケル・デル(DELL社)ほか多数のIT経営者と出会い、直接取材を多数行う。シリコンバレーとの情報共有を密接に行い、1994年より現在に至まで日本の数多くのメディアからの取材や寄稿を通じて、常に最新の産業論および技術的トレンドを十数年以上に渡りわかりやすく解説してきた。1998年インプレス社刊『インターネットマガジン』において「日本のインターネット100人」に選ばれる。また、ブログメディアという概念をわが国に紹介し、自ら立ち上げたウェブメディア「ギズモード・ジャパン」は現在、日本でもっとも成功しているブログメディアとして知られる。自ら実践者であるが、理論化できる実業者として、大学のみならず、多くの自治体、企業等より依頼を受け多数講演およびワークショップ等の活動を行う。
2005年12月~2006年3月 2005年12月、内閣府と経済産業省のコンテンツ政策委員会のメンバーに起用される。旧メディア業界とウェブの最新事情に精通する識者および、企業人として、日本における出版業界の構造的問題点および、今後世界に通用するビジネスモデル構築に向けての提言を行う。
2006年~2009年 出版社のバリューチェーン構築を研究するための「出版バリューマネジメント研究会」を成毛眞氏(元マイクロソフト・ジャパン社長)と共に設立。講談社、小学館、主婦の友社等、数多くの出版社経営層を対象に、研究会を開催。
・2018年8月より広島県のAI/IoT実証プラットフォーム事業「ひろしまサンドボックス」審査員に就任
・2017年12月 Israeli Blockchain Associationのアドバイザーに就任
その他(職務)・サンフランシスコ現代美術館恒久展示(編集人として創刊した雑誌WIRED JAPANが日本の雑誌として初の展示) 1997年
・ニューヨーク・アートディレクターズ・メリット賞受賞(同上) 1996年
著書・新世紀メディア論 単著 2009年5月 株式会社バジリコ 旧来メディアと新メディアの変遷について産業構造および社会におけるコミュニケーションについて記す。2010年度「Yahoo!ビジネス書大賞」(主催ディスカヴァー21)において7位を獲得。数多くのメディア運営者が本書をテキストとし、実践している。現在のライブドアは役員全員が読了し、理論を実践している企業のひとつである。
・企業のためのRSSマーケティング 共著 2007年10月 株式会社日経BP 台頭するRSSフィードについての具体的施策とその考え方、そして一般企業における活用方法と事例を紹介。本書はプロデューサーとして、スロベニアの先進的マーケッター、ロック・フラストニク氏を起用した。日本で初の本格的RSSについての解説書となる。
・フリー 監修解説 2009年12月 NHK出版 ネットにおけるもっとも革新的なビジネスモデル、フリーミアムを日本に紹介。また、販売方法もフリーミアムを実践し、多いに話題となる。本書は18万部を超えるベストセラーになり、多くの企業が実践した。
・Facebook若き天才の野望 解説 2011年1月 株式会社日経BP 世界で6億人のユーザーを抱えるSNS、Facebookについて、その技術的ハイライトおよび創業者の思想を描いた本を解説。本書は10万部を超えるベストセラーとなり、現在も売れている。
・シェア 監修解説 2010年12月 NHK出版 欧米で台頭する共有型経済(シェアリング・エコノミー)を日本に紹介。背景にある思想、社会との関係性について歴史的にひも解き、その可能性を解説。
・Twitterの衝撃 共著 2009年7月 株式会社日経BP 隆盛を誇るソーシャルメディア、Twitterを日本に紹介。数多くの解説書のなかでも、その社会的な意義とコミュニケーション、ジャーナリズムにおける転換点を呈示した同システムを理論的に評した。
・デジタルコンテンツをめぐる現状報告 共著 2010年4月 ポット出版 メディア産業がなぜ衰退していくのか、ビジネスモデルや業界の構造から解説。出版社経営層向けに、社会とメディアの位相とテクノロジーについて触れつつ理解を促す。
・メディア化する企業はなぜ強いのか? 単著 2011年11月 技術評論社 企業が、かつての出版社や放送局のようにメディア化し、自社の伝えたいことをコンテンツ化して発信し、メディア化戦略でユーザーとの信頼を築き、絆を深め、“社会に接続された企業”となるための、宣伝・広告を超えた第三の戦略を解説。
・オウンドメディアで成功するための戦略的コンテンツマーケティング 監修 2013年5月 翔泳社 米国コンテンツマーケティング協会の創設者が解説する、オウンドメディアで「成果が出るコンテンツ」をつくり続けるための詳細な手引き
「ウェブとはすなわち現実世界の未来図である」PHP研究所 2013年
「インターネットが普及したら僕たちが原始人に戻っちゃったわけ」晶文社 2014年 共著者・柳瀬博一氏
「角川インターネット講座 (10) 第三の産業革命経済と労働の変化」山形浩生監修 「なぜ企業はメディア化するのか 」章 角川書店 2015年 共著者・柳瀬博一氏
学術論文
その他(著作)・現代ビジネス 単著 連載 講談社 ソーシャルメディアによる社会的影響を紹介。日本で紹介されていない海外の最新事例をわかりやすく解説し、特に震災におけるソーシャルメディアについて解説した稿は、ネット上でかなりの話題となり(ツィート数の総計は数千以上)、その後、多くのメディアが当該原稿を参考に記事を作成した。
・GQジャパン 単著 連載 コンデナスト社 デジタルメディアと人々のライフスタイルの変化について、トレンドを分析しつつ、読者を啓蒙。
雑誌ワイアード 編集顧問 2010年3月? コンデナスト社 米No.1のインターネット系総合情報誌日本版の編集顧問を務める。海外記事からのピックアップや、日本においての文脈等を編集部にレクチャーし、日本の読者に向けての編集指針を提言する。
・本の街角から(各新聞紙) 単著 2005年?2008年 共同通信社 共同通信が全国の新聞紙に向けて配信するコラムにて連載。デジタルテクノロジーによるメディアの変化について、より一般層に向けてわかりやすく解説。
・アドスタディーズ 単著 2011年4月 吉田秀雄記念事業財団 広告業界の経営層向けにソーシャルメディアについて解説。その定義および、オープングラフや検索エンジン以降の新しい情報取得の方法論等を解説。論文にもっとも近い。
・Think ! 単著 2011年6月 東洋経済 欧米に広がる共有経済について、その意義とビジネスモデルについて解説を行う。日本ではまだ認知が乏しいが、今後、この共有経済はネットを語るうえで重要な概念となることを説明。
・京都大学超交流会 講演 2011年6月 京都大学 京都大学の卒業生で企業した人々が集う交流会にて、米国で最新のマーケティング手法であるゲーミフィケーションと共有経済の実例について最新の動向を報告。新しいビジネスの組み立て方について理解を促した。
・日経新聞消費者セミナー 講演 2011年5月 日経新聞社 台頭する共有型経済圏のビジネスについて、事例を挙げつつ徹底解説。企業のマーケッターを対象にした専門的なものであったが、大好評を博した。
・電通 講演 2010年5月 電通 マーケッターに向けて自著の解説と、デジタル上におけるバイラル(クチコミ)発生のメカニズムを専門家向けに発表。会場は満席となり、好評を博した。
・社団法人 労務行政 講演 2010年12月 労務行政 ネット上の新しいマーケティング手法とフリーミアムについて経営層向けに発表。最新の研究による成果を報告した。
・「Leadership from Another Perspective」2016年度3月ベルリン市主催 Asia Pasific Week Berlin 公開シンポジウムにて講演
「デジタル・トランスフォーメーション?すべてを再フォーマットするブロックチェーンとフィンテック」2018年度7月 鳥取銀行主催 イノベーション・フォーラム 公開シンポジウムにて講演
「メディアにおけるイノベーション」2018年度4月 一般社団法人共同通信社 総合メディア研究会定例 対象:共同通信社加盟新聞社の社長、東京支社長ほかにて講演
※講演については年間数回~10回程度実施

・webビジネスと社会(動画) 2011年~2014年 ビジネス・ブレークスルー大学
・webビジネススタートアップ(動画) 2014年~ ビジネス・ブレークスルー大学
学歴
職歴1996年4月 株式会社同朋舎出版から下記に転籍 インターネット総合情報誌ワイアードの創刊編集長
1998年7月 株式会社ディーディーピーデジタルパブリッシング退社
1998年10月 株式会社インフォバーン設立
2012年4月 株式会社デジモ設立
所属学会
活動情報2005年12月 経産省内閣府コンテンツ政策委員会員
2009年4月 シンガポール政府投資ファンド(オープンネットワークラボ)メンター就任
1994年以降 各自治体、業界団体、大学機関の招聘に依る講演多数
賞罰1996年 NYアートディレクターズクラブMERIT賞
担当科目(単位数・単位区分・年次・前提科目・開講期情報)
イノベーションと社会(2必修,1,,春期)